gllery SAI　開設にあたり　（2022/04）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　霜鳥健二

　2021の３月まで生活が営まれていた家（築50年）を譲り受けました。
　この地域は作家が作品発表を行う施設が少ないこともあり、家を譲り受けるにあたり、発表の場を創出することを考え、一般住宅のギャラリー化（リノベーション）を行いました。

　ギャラリー化にあたり、できるだけ現状の建物や室内を残し、住宅と作品がどのような関係を創り出すかを試みました。
　一般の住宅は美術館や画廊のホワイトキューブの空間とは違い、一部屋ごとに造りや光が異なり、畳、塗り壁、柱、クロスなど様々な素材からできています。それらが醸し出す光や素材感、肌触りなどを活かすことにしました。

　リノベーション作業は、建物の再生や再活用の意味合いから霜鳥がDIYで行いました。
　壁や床、展示に必要なテーブルや展示台、スポットライトの設置、それに看板や案内板などを自作しました。

ギャラリー名「SAI」
　・建物の再生、再開、それに人との再会などの意味から「再（Sai）」。
　・彫刻の素材としてきた鉄。鉄の彫刻アートの「Sculpture art of iron」から「Sai」。
　・以前住んでおられた方は「I」さん。それを受け継ぐ霜鳥の「S」。「S and I」から「SaI」
　これら３つの意味を込めて、ギャラリー名を「SAI」としました。

展示室
　一階　　・「玄関・廊下」、「台所・食堂」、「居間�T」、「居間�U」、「和室」の５箇所。
　　　　　　※玄関周りを除き17-18年前にリフォーム。
　二階　　・「廊下」、「和室」、「洋間」の３箇所。